伊丹市でドーマー屋根の雨漏り?よくある劣化箇所と修理のポイント

伊丹市内には、ヨーロッパ風のおしゃれな外観を持つ戸建て住宅が点在しており、特にドーマー(屋根窓付き小屋根)を設けたお家も少なくありません。
南野北や瑞原などの静かな住宅地では、こうした意匠性の高い屋根が好まれてきました。
しかし、実はこのドーマー屋根、雨漏りが起きやすい弱点を抱えています。
- 「窓周辺から雨がじわじわ染みてくる…」
- 「天井のドーマー部分にシミが出てきた」
- 「風の強い日だけ漏れるのはなぜ?」
この記事では、伊丹市の気候特性やドーマーの構造を踏まえて、よくある劣化ポイントと修理の方法をわかりやすく解説します。
ドーマー屋根とは?伊丹市でも増えているその魅力と構造的な弱点

ドーマー屋根とは、屋根面に突き出すように設置された小屋根と窓が一体化した構造のこと。
採光や通気のために設けられ、見た目のアクセントとしても人気があります。
ただし、以下のような構造的特性から雨仕舞いが難しく、劣化しやすいという側面も。
特徴 | 弱点 |
壁と屋根が交差する複雑な形状 | 接合部に雨水がたまりやすく、防水処理が要 |
窓廻りがある | サッシのコーキングが劣化しやすく、隙間が生まれやすい |
屋根材の流れが分断される | 水がスムーズに流れず、毛細管現象で逆流することも |
雨漏りが起きやすい!ドーマー屋根の劣化しやすい箇所とは?

ドーマー屋根の雨漏りは、主に以下の箇所に集中して発生します。
1. ドーマーの立ち上がり部分(壁と屋根の取り合い)
- 雨水がぶつかる「谷」のような形になっている
- 雨押え板金やコーキングの劣化による隙間
2. サッシ廻りのシーリング
- 紫外線によってコーキングが硬化・ひび割れ
- 窓ガラスの下部や側面から浸水するケース多数
3. 屋根材とドーマーの取り合い部分
- 瓦やスレートの下に雨水が回り込む
- 下地材(ルーフィング)が切れていることも
4. 内部の結露による水分
- 実は雨漏りではなく結露水が垂れてくることも
- 断熱・換気不足による室内湿気の逃げ場がないケース
伊丹市の気候とドーマー屋根の相性とは?

年間降水量が多く、横殴りの雨に注意
伊丹市は兵庫県南東部に位置し、年平均降水量は約1500mm前後。関西圏の中でも比較的雨が多い地域です。
特に梅雨時期や台風シーズンには、強風を伴う横殴りの雨が多発し、屋根の接合部や細かな隙間からの浸水リスクが高まります。
空港による風向きの影響も
伊丹市には大阪国際空港(伊丹空港)が隣接しており、飛行機の離発着に伴う一定の風向きが発生しやすい特性もあります。
そのため、同じ地域内でも建物の向きや立地条件によって、片面だけ雨風を強く受ける住宅も少なくありません。
台風シーズンに集中する「突発的な雨漏り」
「ふだんの雨では漏れないのに、台風のときだけ雨漏りする」という相談が、伊丹市では特に多く寄せられています。
これは、ドーマー屋根のように複雑な形状で接合部が多い構造に、強風が伴う雨が集中することで生じやすい現象です。
ドーマー屋根の雨漏り修理|どんな方法がある?

ドーマーの雨漏り修理は、原因によって対応方法が異なります。以下に主な工法をまとめます。
原因 | 修理内容 | 費用目安(税込) |
コーキングの劣化 | サッシ廻りの再シーリング | 2〜5万円程度 |
雨押え板金の劣化・浮き | 板金の交換・釘の打ち直し | 3〜8万円程度 |
屋根材の下のルーフィング破損 | 一部の屋根材を外して下地を補修 | 8〜15万円程度 |
全体的な老朽化(築30年以上) | ドーマー部含めて屋根葺き替え or カバー工法 | 100万円〜 |
※足場が必要な場合は別途15〜20万円前後
火災保険が使えるケースもある?

台風や暴風による突発的な破損であれば、火災保険が適用できる場合があります。
台風・暴風による雨漏りは「風災」として補償対象になることも
伊丹市では台風や突風の被害が多く、ドーマー屋根の破損が「風災」と認められるケースもあります。
たとえば以下のような状況は火災保険の補償対象になる可能性があります。
- 強風による屋根材の飛散やズレ
- 落下物(木の枝・看板など)がぶつかって起きた破損
- 暴風雨により一時的に雨水が吹き込んだ結果の雨漏り
保険適用のポイントは「自然災害かどうか」
重要なのは、経年劣化ではなく突発的な自然災害が原因であること。
火災保険を使うには、以下の準備が必要です。
- 被害状況を示す現場写真
- 修理業者による被害報告書(見積書付き)
- 事故発生日や気象情報など申請書類の記入
自己負担ゼロで修理できる可能性も
保険金の支払いが認められれば、自己負担なしで修理できる場合もあります。
伊丹市でも、火災保険を活用して雨漏り修理をされたお客様の事例が増えています。
伊丹市で実際にあったドーマー屋根の修理事例

【昆陽南】築28年・サッシ周辺のコーキング打ち直し
「ドーマー窓の下から雨が伝ってくる」とのことで調査。
サッシ下部のコーキングに細かなひび割れがあり、雨のたびにじわじわ浸水していました。再コーキング後、漏れは完全に止まりました。
【荻野西】築32年・板金交換+屋根材一部張り替え
風の強い日の後にドーマーまわりから雨漏り。
雨押え板金の浮きが原因で、屋根材も数枚剥がれかけていました。部分補修とルーフィング再施工で対応。
よくある質問(FAQ)
Q1. ドーマー屋根はなぜ雨漏りが多いのですか?
A. ドーマーは屋根に突き出すように設ける「小屋根」構造のため、本来の屋根に穴を開けて接合している状態になります。
その接合部には、屋根材の継ぎ目・防水層・板金など複数の部材が重なっており、わずかな隙間や劣化でも雨水が侵入しやすい構造です。
さらに伊丹市のように風雨の強い地域では、横殴りの雨が接合部に直接あたるため、一般的な屋根よりも雨漏りリスクが高くなります。
Q2. 雨漏りしているかどうか、どこを見ればわかりますか?
A. ドーマー屋根まわりの雨漏りは、以下の症状がよく見られます。
- ドーマーまわりの天井クロスが波打つ、変色している
- サッシまわりにカビやシミが出ている
- 雨が強い日に「ポタッポタッ」と音がする
- ドーマー直下の壁紙が剥がれてきた
特に雨の後だけ発生する現象には要注意です。小さなサインを見逃さず、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
Q3. 応急処置で一時的に雨漏りを止めることはできますか?
A. はい、室内での応急処置は可能です。例えば、
- 水が落ちてくる場所にバケツや洗面器を置く
- 周囲にタオルやペットシーツを敷いて拡散を防ぐ
- 漏れ箇所の写真・動画をスマホで記録しておく
ただし屋根に上がってシートをかぶせる等の作業は非常に危険で、素人の応急処置では逆に被害を広げてしまうこともあります。早めに業者へ連絡することが大切です。
Q4. 修理費用はどのくらいかかりますか?
A. 雨漏り修理の費用は原因や工法によって大きく異なりますが、伊丹市内での目安は以下の通りです。
- ドーマーのコーキング打ち直し:2〜5万円程度
- 一部板金補修・防水再施工:5〜15万円程度
- 下地材の補修を含む場合:10万円〜30万円以上
現地調査によって正確な見積もりが出るため、まずは無料点検を受けるのが安心です。
Q5. 火災保険で修理できるって本当ですか?
A. はい、台風・突風・落下物など自然災害が原因であれば火災保険が適用される可能性があります。
その場合、必要になるのは、
- 被害状況の写真
- 修理業者による「被害報告書」
- 保険会社への申請書類
※経年劣化や施工不良など人為的な原因は対象外となるため、まずは業者の判断を仰ぐことが重要です。
Q6. 修理はどのくらいの期間かかりますか?
A. 修理内容により異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- 簡易補修(シーリング・板金調整):半日〜1日
- 屋根の一部補修+下地交換:2〜3日
- ドーマーまわり全体の防水工事:3〜5日以上
天候の影響を受けやすいため、梅雨や台風前は工事が混み合うことが多いです。早めの依頼が安心です。
Q7. 修理後も再発することはありますか?
A. 適切な施工をすれば再発リスクは大きく下がりますが、ドーマー構造はもともと防水が難しいため、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
特に以下の部分は要チェックです。
- ドーマーの立ち上がり部分
- サッシ廻りのコーキング
- ドーマー屋根の板金・瓦・スレート接合部
1〜2年に一度は屋根点検を依頼するのがベストです。
Q8. 伊丹市で信頼できる業者を選ぶポイントは?
A. 次のような点をチェックしましょう。
- 伊丹市で施工実績が豊富な会社か?
- 建設業許可を取得しているか?
- 点検時に写真付きで原因を説明してくれるか?
- 無理に契約を急がせたりしないか?
- アフターフォロー体制があるか?
インターネットの口コミや、過去の施工事例もチェックすると安心です。
Q9. ドーマーの屋根って自分で補修できませんか?
A. 原則として屋根上の補修は自分でやるべきではありません。
滑りやすく、高所作業は危険を伴いますし、仮に応急的にシーリングやテープで塞いでも原因箇所を見誤ると再発する可能性が高いです。
また、DIYで誤って破損させると、保険が使えなくなることもあるため、必ず専門業者に依頼しましょう。
Q10. 雨漏り修理はどのタイミングで依頼すべき?
A. 「ちょっとだけ漏れてる」「雨の強い日だけシミが出る」などの初期症状の段階で依頼するのが理想です。
放置すると、
- 壁内の断熱材や下地がカビる
- 木材が腐って構造に悪影響
- 電気配線に水がかかるリスク
など、数十万円以上の大工事に発展することもあります。早期発見・早期対応がコスト面でも最も有利です。
まとめ|ドーマー屋根の雨漏りは早めの点検とプロの診断がカギ
ドーマー屋根は美観性が高い反面、雨漏りリスクのある構造です。
伊丹市では築年数の経過した住宅も多く、台風シーズン前後に雨漏り相談が急増しています。
✅ ドーマー屋根は特に「接合部」「サッシ廻り」「板金」に注意
✅ 原因特定には屋根裏・小屋裏の点検も重要
✅ 雨漏りは放置すると建物全体の劣化に繋がる
✅ 台風被害なら火災保険で負担軽減できることも
早めの診断・補修で、大切な住まいを守りましょう。
専門家コメント|株式会社マックスリフォーム 代表 杉本 匡志

ドーマー屋根は構造が複雑な分、雨仕舞いの精度が非常に重要です。特に伊丹市のような高湿度・強風地域では、「10年以上ノーメンテのドーマーは要注意」です。
私たちマックスリフォームでは、屋根裏からの徹底診断や保険申請のサポートも行っています。
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