伊丹市昆陽で台風被害の雨漏りを解決!捲れたスレート屋根を「立平葺き」でカバー修繕

ご依頼の経緯
「雨漏りしているので、隣のマンションから自宅を見てみたら屋根が捲れていた。」
伊丹市にお住まいのお客様から、切迫したお問い合わせをいただきました。
ご自宅の屋根が原因不明で捲れてしまい、そこから雨漏りが発生しているとのこと。
緊急で無料の雨漏り調査に急行しました。
徹底調査:築20年スレート屋根の深刻な損傷
現地にお伺いし、お客様のお住まいの屋根の状態を詳しく確認しました。
1. 3階建てスレート屋根の損傷状況

お客様のお住まいは築20年ほどの3階建てで、屋根材にはスレート(カラーベスト・コロニアル)が使われていました。
調査の結果、屋根頂上付近の棟(むね)部分の屋根材が大きく捲れ上がっており、その下地が完全に露出している状態でした。
お客様によると、近年の大きな台風の時には捲れていなかったとのことでしたので、この1年ほどの間に何らかの原因(強風や経年劣化の進行など)で破損した可能性が考えられました。
2. 露出した下地からの雨水浸入
屋根材が捲れた箇所からは、雨水が直接下地へと浸入しており、これが室内の雨漏りを引き起こしていると断定しました。
下地が常に雨水に晒される状態では、木材の腐食やカビの発生、さらには建物の構造体への影響など、深刻な二次被害に繋がりかねません。
この状況を受け、露出した屋根下地の補修を行い、その上から防水シートと新しい屋根材を被せる「屋根カバー工法」をご提案し、お客様にご納得いただき工事を進める運びとなりました。
屋根カバー工法とは?メリットとデメリット

屋根カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材を重ねて設置する工事方法です。
屋根カバー工法のメリット
- コスト削減: 既存屋根の解体・撤去費用と廃材処分費用を大幅にカットできます。
- 工期短縮: 解体工程が省けるため、工事期間を短縮できます。
- 断熱性・遮音性向上: 新しい屋根材が二重になることで、住まいの断熱性や雨音に対する遮音性が向上します。
- アスベスト飛散リスクなし: 既存のスレート屋根にアスベストが含まれていても、解体しないためアスベスト飛散の心配がありません。
- 防水性強化: 屋根が二重構造になることで、防水性能が格段に向上し、雨漏りリスクを低減します。
- 火災保険適用の場合も: 台風などの自然災害による破損であれば、火災保険が適用される可能性があります。
屋根カバー工法のデメリット
- 下地の状態に左右される: 既存の屋根下地が腐食しているなど、劣化が著しい場合は適用できません。下地ごと交換する屋根葺き替え工事が適しています。
- 重量増加: 新しい屋根材の分、屋根全体の重量が増加します。(ただし、軽量な金属屋根材を使用すれば影響は最小限です。)
- 既存屋根材の種類: 瓦屋根など、一部の屋根材には適用できません。
施工内容:伊丹市でのスレート屋根カバー工事(立平葺き)
雨漏りの原因となっていた屋根の破損を解消し、今後も長く安心して暮らせるよう、以下の手順で屋根カバー工事を実施いたしました。
工事基本情報
- 施工内容: 屋根カバー工事(立平葺き)、屋根補修、雨漏り修理
- 施工期間: 1週間
- 使用材料: 立平333(金属屋根材)
- 築年数: 20年
- 保証年数: 7年
- 工事費用: 118万5千円(税込)
- 建坪: 20坪
1. 破損した野地板の一部解体と補修

まず、雨漏りの直接的な原因となっていた屋根頂上付近の捲れた部分から着手しました。
この箇所の屋根下地である野地板は、雨水に晒され続けることでかなり傷んでいました。
野地板は屋根材を支える重要な木製の板であり、劣化していると屋根全体の耐久性に関わります。
そのため、傷みの激しい部分の野地板を丁寧に解体し、新しい野地板に交換する準備を整えました。
2. 新しい野地板の設置と防水シート(アスファルトルーフィング)の一次施工

解体した部分に新しい野地板をしっかりと新設しました。
その後、この新設部分の防水力を確保するため、アスファルトによって防水処理を施した屋根用の防水シート「アスファルトルーフィング」を貼り付けました。
これは、万が一、新しい屋根材に何らかの不具合が生じて雨水が浸入しても、ここで食い止める「二次防水」の役割を果たします。
3. 不陸調整:屋根下地の平滑化

新設した野地板と既存部分の間に生じる凹凸や傾きを解消するため、不陸調整を行いました。
この作業は、屋根材が均一に密着し、適切な排水勾配を保つために非常に重要です。
不陸調整を丁寧に行うことで、屋根材の密着性や防水性が高まります。
4. 唐草水切り板金の設置:軒先の防水強化

軒先には「唐草水切り板金」を設置しました。
この板金は、屋根から流れる雨水をスムーズに軒樋へと誘導し、外壁への水の飛び散りを防ぐ役割があります。
また、軒先から吹き込む雨風が屋根内部に侵入するのを防ぎ、雨漏りや屋根下地の劣化防止にも繋がります。
建物の外観を美しく保つ上でも重要な部材です。
5. アスファルトルーフィングの全面敷設:二重防水の確立

次に、新しい屋根の下地となるように、屋根全体にアスファルトルーフィングを全面に敷設していきました。
これにより、屋根材の隙間から侵入した微量の雨水を室内に浸入させないための強固な「二次防水層」を確立しました。
今回使用したのは、高品質な改質アスファルトと特殊合成樹脂、粘着層を備えた高性能なアスファルトルーフィングです。
6. 立平葺きによる新しい屋根材の施工

いよいよ仕上げに、お客様が選ばれた新しい屋根材「立平(たてひら)」を葺いていきます。
立平は金属屋根の一種で、屋根の頂点から軒先まで一枚の板金で構成される縦葺きの屋根材です。
- 軽量性: 一坪あたりの重量が約43kgと非常に軽量なため、建物への負担が少なく、地震の際の揺れや倒壊リスクを軽減できるため、高い耐震性が求められる現代において非常に人気のある屋根材です。
- 耐久性・防水性: 金属製であるため、耐久性が高く錆びにくく、継ぎ目が少ないため雨漏りにも非常に強い特長があります。
既存の屋根の上に立平を固定し、強固で美しい新しい屋根を形成しました!
7. 棟下地の固定と棟板金の設置

最後に、屋根面が山型に合わさる一番高い位置である棟の施工を行いました。
まず、棟板金の下地となる貫板(ぬきいた)を設置し、両端に雨水や風の侵入を防ぐための板金製のエプロンを取り付けます。
最後に、ガルバリウム鋼板などの錆びに強い素材でできた棟板金を貫板にビスでしっかりと固定し、継ぎ目にはシーリング材を充填して完璧な防水性を確保しました。
8. 全体完工:雨漏り解消と屋根のリフレッシュ

以上の工程を経て、屋根カバー工事「立平葺き」が完成しました!
今回採用した屋根カバー工法は、以下のメリットにより、雨漏り時の屋根工事としても多くの方に選ばれています。
- 既存屋根の解体が不要: 解体工事費用と廃材処理費用をカットできます。
- 工期が短い: 解体工程がないため、工事期間が短く済みます。
- 環境に優しい: 廃材が少ないため環境負荷が低く、運搬の回数や量も大幅に削減できます。
お客様の声とアフターサポート

今回屋根カバー工事完了後、お客様と記念撮影をさせていただきました。
「工事後も丁寧にご説明に来ていただき、施工写真などもいただきとても安心できました。また、施工後からがお付き合いのスタートと言っていただき、任せてよかったと感じました。」
と、大変嬉しいお言葉を頂戴しました!この度は誠にありがとうございました!

伊丹市で屋根の雨漏り・リフォームなら「屋根修理ダイレクト伊丹」へ

今回ご紹介した伊丹市での屋根カバー工事は、強風によるスレート屋根の破損と雨漏りを、軽量で高耐久な立平葺きで解決した成功事例です。
屋根の不具合は、放置すると建物全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
特に雨漏りは、建物の構造材を腐食させ、シロアリ発生の原因となることもあります。
伊丹市で屋根の雨漏り、劣化、補修、または屋根リフォームをご検討中でしたら、「屋根修理ダイレクト伊丹」までお気軽にご相談ください。
伊丹市の皆様が長く、そして安心して暮らせるよう、確かな技術と信頼で、屋根の専門家として全力でサポートさせていただきます。
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